FAQ よくある質問

音が鳴る訳

先に内容をまとめますと、カイロプラクティックの施術中にバキッと鳴る音は、
(1) 関節に8kg以上の引っ張る力がかかった事を示す音であり、何も危ない事ではない。
(2) この音が鳴るとその後25分間、固まった関節にストレッチがかかるので治りが良いとされる。
(3) 自分でやったり下手に鳴らすと緩んでいる関節をより緩める危険があり、また無理な力がかかる為危ない。

身体のあらゆる関節には、それをカバーしている袋があり「関節胞」と言います。関節胞は、滑液と呼ばれる液体を閉じ込めています。よく「膝に水が溜まった」と言いますが、それはこの滑液が何らかの異常で増えすぎた状態です。

この滑液は、(a) 関節の滑りを良くする (b) 衝撃を吸収する (c) 関節の内部の組織に栄養や酸素を運び老廃物や二酸化炭素を運び出す などの役割を持っています。

(c) に注目なのですが、二酸化炭素を運び出す、とあります。ということは、二酸化炭素が溶けています。これが関節を調整する時の音に大きく関係しています。

関節の2つの骨の間を広げるように8kg以上(思うよりずっと軽いですよ)の力が加わると、関節胞にかかっている圧力が減り、丁度サイダーなどの栓を抜いた時のように、滑液内部に溶けている二酸化炭素がポン!シュワー、と泡状に出てきて二つの骨の間に貯まります。
この時の音がカイロプラクティックで関節を調整したり、自分で指を引っ張って鳴る音の訳です。

その泡は、元々そこに無かったのが湧き出て来る訳ですからその分体積が増えます。すると2つの骨の間が広がります。カイロプラクティックで調整するのは硬く固まってしまった関節ですから、広がった事でストレッチが行われます。
しかも、一度出来た泡は再び滑液に溶けるまでに25分間かかります。という事は、2つの骨の間に25分間ストレッチをかけ続ける事ができます。このように、1つの関節だけを狙い撃ちで25分間ストレッチを掛け続ける事が出来る方法は今の所これしかないので、音が鳴った方が効果が高いと言われるのですね。

指は、自分で引っ張ってもたった1つの関節だけ引き延ばす事が出来ますが、背骨や首は自分や下手な人が鳴らすと不特定多数の多くの関節を引き延ばしてしまい、その中で緩んでしまってこれ以上緩めてはいけない関節の方が簡単に動くので危ないです。また、1つの関節を狙い撃ち出来ないので余分な力が必要になり危険度が増すことにもなります。

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